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佐々 敏信; 滝塚 貴和; 西田 雄彦; 勝田 博司; 加藤 義夫; 高橋 博*
Prog. Nucl. Energy, 29(SUPPL), p.319 - 325, 1995/00
日本原子力研究所では、OMEGA計画の下で、融体TRU合金ターゲットと溶融塩ブランケットによる加速器消滅処理システムの概念設計を行っている。このシステムは、主に、1.5GeV大強度陽子加速器、未臨界炉心、オンライン反応生成物分離プロセッサから構成される。炉心は、融体金属ターゲット、減速材を伴うブランケット、及び溶融塩プレナムから構成される。TRUとFPはターゲット領域で、核破砕反応等により消滅される。熱と反応生成物は、溶融塩を介して炉外に導かれ、溶融塩は熱交換器と反応生成物分離プロセッサを通った後、再び炉内に戻される。890kgのTRUがシステムに装荷され、年間16%のTRUが消滅可能である。また、ターゲット領域でのTRU同様にFPも溶融塩プレナム領域での熱中性子捕獲反応で消滅することが期待される。